社長メッセージ
とことん守りとことん攻める
1967年に“モノづくりのまち”大阪八尾で創業して以来50年近くに渡り、電子機器や装置を守る筐体(きょうたい)を主に設計し製造してきました。筐体とは一言でいえば電子機器を守る金属製の「カバー」のことですが、繊細な機器を雨、風、粉塵、衝撃、圧力、光といった外部の刺激から守り、また使用する人間を怪我や感電から守るための必需品です。その筐体自体が単独で製品になることはありませんが、逆に言えばこの筐体が無ければ様々な機器も「製品」としては成立しません。そういう意味ではそんな電子機器をとことん守り、使用する人々の安全も守ることで、皆さんの快適で安全な生活を守ることが私たちの使命です。
またモノづくりの企業として、最も大切だと考えている事はチームワークです。製造現場だけでなく社内の一人一人が自分達のポジションと責務をしっかりと守り、お客様の要望にお応えし、納期というお客様との約束を守り続けることで森川ブランドを守り続ける。また社内だけでなく、社外の協力会社さんとのこれまでのお付き合いや義理を守ることも大切です。
しかし社長を務める私の頭の中にあるのは実は「製品」のことでも「加工機械」のことでも「技術革新」のことでもありません。製品を生み出し当社のブランドを守る人材、すなわち「社員」のことです。月並みな表現ではありますが私は社員全員を大切な家族同然だと考えており、その“家族”を束ねる立場である私は日々共に汗水たらす仲間達とそのご家族の生活を守る事が義務だと考えています。「ワークライフバランス」「働き方改革」という言葉がトレンド化し、「仕事」と「生活」を明確に分け、プライベートの充実こそ最も大切だという雰囲気のある昨今。そういった改革も大切ですし、もちろん当社でも進めていますが、私は「仕事」も「プライベート」もあくまで皆さんの大切な人生の一部だと考えており、そこに「どこから仕事」「どこからプライベート」と、明確な線引きを付ける事自体にいささか抵抗を感じています。どちらも皆さんの人生の中の大切なファクターであることに違いはないのですから、線引きをしてどちらかを重視するのではなく、皆さんの人生そのものをとことん充実させてほしいと考えています。ただ少なくとも今後の人生の半分近くの時間を過ごす職場で、充実感を得られなかったら、人生そのものの充実も難しいことでしょう。だからこそ、あえて分け隔てることなく人生の重要なファクターの一つと思って、皆さんの仕事のフィールドである職場環境を整え「楽しく」「笑顔」で一丸となることができる環境づくりが、社長である私の最大の使命だと考えています。